2024/12/1
2024.11.30(Sat)
石川県 能登半島 復興ボランティア
能登半島地震が発生してもうすぐ1年になりますが、依然、被災された多くの方々が厳しい状況の中で生活をされています。興國学園では日本全国から多くのアスリートたちが集まってきて、アスリート寮で生活を共にしています。昨年度の卒業生の中には石川県出身の選手もおり、同じ釜の飯を食った仲間として「石川県の復興・復旧のために自分たちにできることはないか」と考えていた部員たちの想いが実現することとなり、石川県輪島市を訪れてきました。
輪島市では、復興作業だけでなく、文化祭企画「24時間ラン&ウォーク チャリティーリレー」で集まった義援金50万円を、学校を代表して硬式野球部、喜多監督から輪島市の皆様に謹呈させていただきました。
ボランティア活動を開始する前に、アスリートによる社会貢献活動の推進を目的に作られた『日本財団HEROs』のスタッフの方から講話を伺いました。
現在の被害状況は、地震による被害と大雨による土砂被害も重なっており、復興が終わるまでに約10年かかると言われているそうです。また、ただ作業をするだけではなく、被災された方とたくさんの会話をすることも重要だというお話を伺いました。コミュニケーションをとることで、被災された方々の心のケアをすることもボランティア活動の一つだということを教わり、テレビやインターネットだけでは知り得ない、現地のリアルなお話を聞かせていただくことができました。
さらに、支援者がボランティア活動中に怪我をしてしまうと、全ての作業が中断することになるため、責任の重さを理解しながら作業をすることの重要性を学びました。
復興・復旧の活動として、土砂崩れの被害に遭った田んぼの復旧作業と家屋の清掃、さらには家具や土砂の撤去作業を行ないました。
田んぼの復旧作業では、土砂崩れによって田んぼの上に流れた土砂の撤去作業を行ないました。上に被さった土は40cm近くもあり、土砂は水も含んで重くなっているため、普段からトレーニングを積んでいる部員たちでも大変な作業となりました。途中、雨が降る時間帯もありましたが、自分たちにできることを最後までやり遂げたいという思いがあり、泥だらけになりながら全員で土砂を撤去し続けました。
家屋の清掃作業では、家の中にまで入り込んだ土砂や壊れて使えなくなってしまった家具の撤去作業をしました。部員たちはこれまでに経験したことのない状況を目の当たりにして戸惑いもあったようですが、住民の方から「地震の被害もあるが、土砂崩れなどの被害の方が復興に時間がかかっている」というお話を伺い、少しでも住民の方のお力になりたいという思いで、丁寧に作業を進めました。
予定されていた復興ボランティアの作業が終了すると、住民の方から「本当に助かったよ。ありがとうね。」と何度も何度もお礼の言葉をいただきました。
能登半島地震によって被災された方々、復興・復旧作業に携わっておられる方々、今回のボランティア活動を通してたくさんの皆様の想いや心に触れることができました。また、人と人との繋がりを直接感じることができ、自分一人では出来ないことも多くの人たちと力を合わせれば実行できることを体験しました。
今回のボランティア活動では、部員たちやクラブ顧問の側が教えられることが多くありました。
周囲の方々や環境に感謝をして、これからも好きな野球を通じて人間力を高め、社会に貢献できるよう取り組んでまいります。
今回のボランティア活動への参加を実現させてくださったご関係の皆様方に深く御礼を申し上げ、石川県の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。